管理費・修繕積立費
目次
管理費
マンションは、入居者である区分所有者が所有する専有部分と、区分所有者全員が共有する共用部分から成り立っています。その共用部分の日常的な維持や管理、または管理組合の活動に必要な資金が管理費です。内訳は管理内容や、共用する施設や設備、また付帯サービスによって異なります。
修繕積立費
建物の機能や価値を維持するためには、数年から数十年の長期修繕計画に沿って屋上や外壁の修繕、配管の修理など計画的に修繕を行う必要があります。修繕工事のたびに区分所有者全員から必要な資金を一括徴収するのは、現実的に困難です。 そのため、区分所有者から毎月一定額を徴収し、管理組合が積み立てるのが修繕積立費です。修繕工事費用を計画して、総額を予定期間で月割りにして積み立てる方法や、建物の破損、劣化状況に合わせて積立金額を増減する方法があります。
管理費と修繕積立費の違い
どちらも建物の居住性や資産価値を維持するためのものですが、管理費は日常的な維持管理に必要なランニングコスト、修繕積立費は共用部分の大規模修繕工事を実施するために、長期的な計画に基づいて積み立てる費用であり、用途が異なります。 管理費は無駄を省くことで安くできますが、修繕積立金は将来の資産価値を守るために必要なため、むやみに減額することは望ましくありません。